このサイトでは“ノンアルコールドリンク”について紹介しています!
初回は “モクテル”についてです!
ここ数年で様々なところで耳にするようになった“モクテル”はいったいどのような飲み物なのでしょう?ノンアルコールカクテルとの違いは?
調べてみました!
モクテルとは
“モクテル”とはモック・カクテル〈Mock(モック:偽物、模造品)+Cocktail(カクテル)〉の略で、その名の通り“カクテル”に似せたアルコールの入っていない“ノンアルコールカクテル”のこと!
“モクテル”という言葉が誕生したのはアメリカの禁酒法時代の終わり頃、シャーリーテンプルが生まれた1930年代とも、少し経った70年代とも言われています。しかしどの時代でもやはりメインはお酒で、それほど一般的ではなかったと思われます。
僕が初めて飲んだノンアルコールカクテルもこのシャーリーテンプルでした!
ノンアルコールカクテルとの違い
では“ノンアルコールカクテル“との違いは何なのでしょう?
実際は、正式な線引きはなくむしろ同義ととられています。一説には
- “ノンアルコールカクテル”はレストラン等で料理とともに楽しむもの。
- “モクテル”はバー等でそれ単体を楽しむもので、ハーブやフレッシュフルーツを多用し、味も見た目にも楽しめるもの。
という考え方があるようです。
Sober Curious(ソバーキュリアス)
モクテルの流行りとなった背景にはイギリスやアメリカ、オーストラリアで始まった“Sober Curious(ソバーキュリアス)”という思想があります。
Sober(しらふの)、Curious(好奇心をそそる、興味深い)という意味で、近年の健康志向やマインドフルネスのブームでから「アルコールは体に良くない」「敢えてアルコールを飲まない方がクールだ!」という考えが広まっていきます。
※マインドフルネス→「今、この瞬間を」大事にする生き方。実践することにより、ストレスの軽減や集中力アップなどの効果が期待される。
WHOや国連の動き
WHOでは2010年に「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」が採択され、最近よく聞くようになった国連主体のSDGsにも“達成目標3・すべての人に健康と福祉を”に“3.5薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む物質乱用の防止・治療を強化する。”とあります。
こういった流れは完全にアルコールを廃止しようというものではないですが、欧米やオーストラリアのミレニアル世代(2000年以降に生まれた人)を中心にノンアルコールドリンクを飲む習慣が生まれ、
2013年頃から、イギリス・ロンドンを中心に世界でモクテルは大流行し、今ではソバーバー、モクテルバー、スピリッツフリーバーといった“ノンアルコール”バーが出ています。
なので、”モクテル”と”ノンアルコールカクテル”は最初こそ同義ととられていましたが、現在“モクテル”はより健康志向、アルコールからの解放という意味合いが強いようにも感じます。
ちなみにノンアルコールバーは日本でも東京や神戸にいくつかお店があるそうです。
他にもサイゼリヤやデニーズのドリンクバーでモクテルを作る説明があったり、コカ・コーラでは自社製品を混ぜてモクテルを作るページがあったりと、身近には出てきていますが、今の流行りとは少し離れたところにありそうですね。
まとめ
今回は”モクテル”の意味や背景について書いてみました!
世界では欧米やオーストラリアを中心にノンアルコール、Sober Curious(ソバーキュリアス)が広まっていますが、日本でも10年前に比べるとノンアルコールの市場(ソフトドリンク以外ノンアルコールビールなど)は4倍以上に拡大しているそうです。
今はまだスーパーや酒屋、コンビニではほんの一部しかノンアルコール飲料は見られませんし、モクテルを提供しているお店もあまりないと思いますが、
ノンアルコールのビールを筆頭に、日本酒、ワイン、スピリッツなど新しい商品が増えていて、近いうちに必ず日本でも一般的になるだろうなと調べていて思いました。
お酒に弱い僕としてはノンアルコールでアルコール(お酒)テイストのものが試すことができたり、気分を変えられるのはいいなと思いました!